全国的に新型コロナウイルスが猛威を奮っている中、東海大学山形高校で学園経営会議があった。
理事長、副理事長、顧問、校長、副校長、教頭、事務長の会議。
議題は、新型コロナウイルス感染症の拡大による学校行事の変更などについて。
入学式や授業の開始についても、延期の連続が続いている。
誰も分からない新型コロナウイルス感染症の終息。
それまでは、五里霧中の中、進んでいかなければならないのだろう。
学校の正面のスペースには、入学式で壇上に飾られる予定だった花々。
華やかな美しさを放つ。
入り口には、啓翁桜が咲き誇っていた。
玄関の壁側、廊下の入り口、至る所に桜が咲いている。
新たな学園生活が始まる春らしい香りが漂う。
理事長室の机の上にも、小さな花瓶が…。
世界は、未曾有の脅威に脅かされているが、花を飾ってくれる心遣いが、心の苛立ちや不安を取り除いてくれるのだ。
まだまだ、やれる!
そんな気持ちを蘇らせてくれた、小さな、されど尊い物語。
心より感謝である。