毎月1回、満月の夜がある。
だが、月に2回、満月がでる時が希にあるのだ。
言い方を代えると、春、夏、秋、冬の季節(3ヶ月)ごとに、満月が4回起こる時が、19年間に7季節だけある。
つまり、約2年半に1度、どこかの季節に満月が4回現れるのである。
その時の3回目の満月を『ブルームーン』と呼ぶ。
もし76歳まで生きるとすると、28回の夜のみ、ブルームーンの青い夜を過ごせる。
2013年8月21日の水曜日の夜…月は少し青く見えた。
嶋地区のムービーオン近くのシベールの2階のイタリアンレストランで、打ち合わせをしながら夕食をとる。
パスタや前菜やスープを頼む。
自分を、いつも1番側で支えてくれている桜井朋花経営企画室企画課長である。
彼女は二児の母であるが、ケーブルテレビ山形のみならず、グループ会社やプロジェクトなど、最も広範かつ深く、内容を把握しており、公私に渡り多忙である。
しかし、いつも笑顔で、穏やかで、周囲は癒される。
一方で、仕事に妥協がなく、責任感と信頼感は抜群である。
打ち合わせも多岐に渡り、スターバックスに行く。
彼女は以前、『夢と自信』というエッセイ本を出版しているが、次の計画もあり、彼女の子育てのペースを勘案しながらプロジェクト化していこうと話し合う。
ふたり用の席の為に、後ろの席にスタッフ後藤が座った。
その後、ムービーオンにて、映画『終戦のエンペラー』を一緒に観る。
アメリカから見た日本の終戦後の対応の姿や、天皇陛下と周囲の関係が、とても客観的に描かれていて、引き込まれていく。
マッカーサーの苦悩。
昭和天皇の苦悩。
戦争を終わらすことは、どれだけのエネルギーが必要なのか、この映画で浮き彫りになる。
今年の夏は、『風たちぬ』『少年H』と、戦争がテーマの映画が多いが、どれも素晴らしい作品である。
そして、正月映画は、あの『永遠の0』である。
多くのの若手経営者やサラリーマン達が涙した…。
自分も、博報堂DYの川井さんや、日本テクトの増岡社長から薦められた本である。
監督は、『オールウェイズ・三丁目の夕日』の山崎貴氏であり、百田尚樹氏の原作をどんな描写にしてくれるのか…楽しみである。
久しぶりに、桜井課長と様々なことまで話が及び、また、約70年前の、終戦後を生きた人々へ想いを馳せた。
人生とは不思議なことや、思いがけないことが多い。
偶然と必然。
過去と現在と未来の中で、繰り返される自然の摂理。
『ブルームーン』の夜であるという偶然に驚く。
帰り道に、月が青く、たまたま観たFacebookに、ブルームーンの話題がいくつかあった。
素敵な夜だと思った。
次の『ブルームーン』が出る夜は、2016年5月21日である。
3年後のその夜、自分は何をしているのだろう…。
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ブルームーンの夜。
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