8月15日。
1年の中で、大晦日の夜と同じくらい、命の縦糸と、日本という国を感じるのが、この日である。
敗戦記念日や墓参り、さらには旧友や親戚が顔を会わせる特別な日であり、自分に連なる命の縦糸を感じる。
各地区の公園では、地元の町内会や自治会が中心となり、盆踊りを主宰する。
この日は、市川山形市長の代理で、山形市の高倉広報課長が挨拶をされた。
地域を支えている有志の方々。
山口四郎子ども育成会長や、渋江市会議員などが集まっていた。
弟の息子は、お祭りが大好きである。
その妹。
こちらも、負けず劣らずである。
地域の人々が、少しずつ『十二柳公園』に集まり、祭りは次第に盛り上がっていく。
斉藤淳一市議会議員や、吉村県議会議員なども挨拶をしていた。
陽が暮れ、盆踊り会場が灯火で浮かび上がる感じがする。
地域の子ども達は、きっと浴衣を着て踊ったこの時を、この場所を生涯忘れられないだろう。
そして、全国から帰省する親戚たち。
夜中まで、積もる話題や近況報告など、久しぶりの笑顔と触れ合う心地よい時間である。
銀座で『山形田』という蕎麦屋をしている義理の妹の長女夫妻とその息子。
現在、二人とも二十歳である。
しかし、これがしっかりしているのだ。
確かに、上手な歳の取り方は大切であるが、人間としての愛情や正義感などが、何よりも基本になければ、今の1ミリが、5年後は1センチ、10年後は10センチと、歪みが出てくる。
お盆や大晦日の時の帰省や里帰りは、本来の自分との出会いや、歪みの去勢、さらには成長の確認なのかもしれない。
そして、二日目の今日は、義妹も入り、娘夫妻と『十四代』をいただく。
明日、また銀座へもどるそうである。
次に会うまでは、またネタを、お互い増やしておかなければならない…。
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盆踊り、故郷の夜。
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