4月20日の土曜日の昼下がり。
暖かい太陽の日差しと、真っ青な空に誘われ、馬見ヶ崎川へ。
ダイバーシティメディア秘書室のメンバーと、満開の桜の花を見に行った。
桜花、命いっぱい咲くからに、命を賭けて我眺めたり。
大好きな、岡本かのこの詩である。
平成時代、最後の春、桜は咲き誇っていた。
自分にとっては、小学生の頃からの遊び場であった馬見ヶ崎川。
両岸には、桜並木が続いている。
奥には、まだ雪が残っている蔵王山。
そんなロケーションの中で見る桜は、一際美しく、生気が溢れている。
父が生前、山形市長の時に始めた。
生きていれば、霞城まで、桜のライトアップを繋げたいと話していた。
秘書室か制作部のどちらかと、毎年、この季節、馬見ヶ崎河川敷に来る。
出店が並び、心は少年時代にワープ。
自分には、必ず何かを買う習性がある。
父親は露天商組合の顧問であり、よく山形の町の大きな祭りには参加した。
そして、露天商の方々を回ると、皆さんから綿飴や金魚をいただいたのだ。
だから、皆さんに声をかける。
やに団子屋さんがあり、団子を4本買う。
秘書室のメンバーで食べる。
スタッフの後藤君が写真を撮る際に、「団子を食べながら、桜を見上げてください!」との演出があり、桜を見ながら団子を食べる2枚目となった。
思わず写メを撮る。
生命の佇むところに、言葉なんか無用である…と、作家の宮本輝さんは話されていた。
思わず引き込まれて、写真を撮ってしまう衝動。
これが、魅力であり価値なのである。
この一瞬に感じた感動が、永遠のものでありたいと思うのである。