11月25日(日)、ムービーオンやまがたに、友人であり俳優の、宅間孝行さんがいらっしゃった。
古郡さんは、約4年半前にも、フジテレビからワーナーブラザーズに移った関口大輔プロデューサーと、宅間孝行さんと一緒に山形に来られ、夜中まで、とても楽しい話をしたのを覚えている。
今回の映画「あいあい傘」は、2007年に、宅間孝行さんの劇団「セレソンデラックス」で上演され、「幻の名作」と言われた作品。
それを機に映画化の話が出て、それから11年の月日を要し、今回の映画「あいあい傘」が完成したのである。
その間、演劇は封印され、今回の映画化に合わせて11年ぶりに再演となる。
涙なしには見られない映画であり、見終わった後に人を愛おしく思える映画である。
宅間監督は、倉科カナさんのこと、市原隼人くんのこと、立川談春さんのこと、原田知世さんのこと、やべきょうすけさんのこと、高橋メアリージュンさんのこと…実に詳細に、丁寧に話してくださった。
また、ストーリーにおいても、最初のモノクロの過去を綴ったシーンの中に、エンディングにつながるプロローグが散りばめられていると、少しネタバレをしてくださった。
2回は観たいと思う映画である。
25年間死んだと思っていた父親(立川談春)が生きていたと知り、逢いに来た高島さつき(倉科カナ)
しかし、父親には別の家族(原田知世)があったのである。
父親にも、誰にも言えない過去があり、25年間、本当の家族に会えない理由があった。
恋園神社や恋園庵がある、恋園の街を案内してくれた雨宮清太郎(市原隼人)
恋園の街がとても美しく、特に夜の街のライディングは見ものである。
舞台挨拶終了後に伺ったのは、老舗料亭「亀松閣」
この日の部屋は菖蒲の間…藍色の襖(ふすま)は、明治天皇の僥倖の際、当時の山形県令が作られたものだが、色が落ちていない。
「藍の褪めない間」…「愛がさめない間」「愛の間」と言われている部屋である。
「あいあい傘」の舞台挨拶の打ち上げを「あいの間」で行う縁。
スターダスト・プロモーションの飯田敏子プロデューサーも、ご一緒していただく。
宅間孝行さんと古郡真也プロデューサーは、山形県産酒の大ファンである。
この日は、「十四代・秘蔵酒」と、「大吟醸・絹」を飲まれていた。
菊地保寿堂作の「鉄瓶・まゆ」を冷やし、その中に入れて注ぐ。
料理は芋煮などの、山形の秋の季節を感じる旬を用意していただく。
北国山形の、冬の肌寒さすら感じる時期。
その外気の冷たさが、部屋の中の料理や、話の内容を際立たせてくれる。
これからの映画界や、作品づくりの在り方を、かなり深く話し合えた。
今後、いくつかコラボレーションできるミッションがあり、共有し検討していくことにした。
まだまだ名残惜しい中、再会を約束して別れたのである。