いよいよ、第14回山形国際ムービーフェスティバルが、山形市のムービーオンにて、今週末の11月9日(金)、11月10日(土)、11月11日(日)の3日間にわたり開催される。
東北ケーブルテレビネットワーク主催の、映画人たちの秋の文化祭。
2005年、山形市の七日町のシネマ旭で産声を上げたYMF山形国際ムービーフェスティバル。
小山薫堂さんが率いるオレンジ&パートナーズの萩尾友樹が、20代の時に考えたコピー「才能よ、雪に埋もれるな。」をテーマに、若きクリエイターを発掘して、一人前の映画監督に育てることを目的とした。
最終ノミネート10作品から選ばれたグランプリ監督に1000万円、準グランプリ監督に500万円のスカラシップ資金を提供して、長編映画を製作してもらうという、日本の映画祭では他にないシステムであり、当時から注目された映画祭であった。
その後、若手クリエイターだけではなく、年齢幅を広げ、さらに、プロ・アマの規制を外した。
それにより、レベルも急激に上がり、グランプリ獲得監督には、1億円のデビューできる映画製作資金が与えられ、プロデューサーや製作メンバーも日本を代表する方々が支える。
今年も、20代の才能とパッションを発揮する方や、セミプロとして活躍している方々も集まったのである。
今、話題の「カメラを止めるな」の上田監督も、一昨年の、第12回YMFの最終ノミネートに残った監督であり、「テイク8」という作品で、入賞したのである。
今年は、最終ノミネートの映画も、すでにムービーオンで観ることができ、投票をし、観客賞をそれによって決める。
是非、観て欲しい!
グランプリの発表、各賞の発表、そして表彰式は、10日の土曜日の夕方からである。
今年は、ネットフリックスの明石家さんまさん企画・プロデュース作品「Jimmy…アホみたいなホンマの話」全9話を3日間で流す。
たぶん日本で初めての大スクリーンでの上映となる。
ジミー大西さん、その役を演じた中尾明慶さんも駆けつけて舞台あいさつをする。
大友克洋監督の30年前に製作した「AKIRA」を35ミリで流す。
先日、フィルムチェックをしたが、何故30年後を予想していたんだろう?と、思うくらい、今を予期している作品である。
鳥肌が立った。
35ミリだから、迫力が違う!
2日目は、天童市発祥の女相撲の「菊とギロチン」瀬々監督。
「雪子さんの足音」吉行和子さん主演映画で涙あり笑いあり。
そして表彰式。
その後、ムービーオンの一階ロビーがパーティー会場となり、レセプションパーティー。
最終日は、廣木隆一監督作品「彼女の人生は間違いじゃない」と、行定勲監督作品「リバーズ・エッジ」
ゲスト陣も、大勢駆けつけてくださる。
また、初日の夜はアンダーグラフ、最終日の夜は熊谷育美のライブがある。
とても楽しみである!
選考委員の方々。
今年も熱い議論になるだろう。
特別顧問のメンバー。
こちらも超豪華メンバーである。
昨年、ユネスコより、日本で初の「映画都市」として認定を受けた山形市。
山形国際ドキュメンタリー映画祭と山形国際ムービーフェスティバル。
その他、山形には、様々な映画文化が息づいている。
芸術の秋。
是非、一度は、YMF山形国際ムービーフェスティバルに触れて欲しいと思う。
こんな近くで、日本で第一線で活躍する皆さんの生声に触れられるのだ。
今年のグランプリは?
11日の土曜日には決まるのである。