本当に多くの皆さんからチカラを貸していただき、心から感謝している。
御礼を申し上げたい。
中央から相手候補を応援するために来県した、のべ35人の閣僚級の国会議員に対し、県民党の舟山やすえは、最期まで戦い抜いた。
素晴らしい逸材である。
そして、それを支える陣営は、誰一人として、途中で船を降りる人はいなかった。
事務所開きの時、自分は、『ノーレイン・ノーレインボー』と話した。
雨が降らなければ、虹は出ない。
当初の舟山やすえ候補の陣営は、まさに呉越同舟だった。
違う比例区候補を支援している違う組織や政党が集まっているから、なかなか最大公約数を広げられないでいた。
しかし、各組織や団体などは、自分の組織や団体の都合を越えて、舟山やすえを勝たせるために、垣根を取っ払い、それぞれが、全力を出せるようにと、それぞれをリスペクト(尊重)し出した。
これが、呉越同舟から連合艦隊に変わった契機だった。
最終日、山形グランドホテルに集まった1000人には迷いは無かった。
全国の1人区で、自民党と五分の戦いをしているのは、岩手県、沖縄県、そして山形県だけである。
その中でも県民党は、山形県だけである。
もし、この平等なる組織で、みんなが強い意思で集まった連合艦隊が勝利し、舟山やすえが議席を取ったなら、『たかが1議席、されど1議席』であり、奇跡の1議席だったと思う。
たぶん、舟山やすえは、政界再編のシンボルとして、総理候補にもなれたかもしれない。
今回は、奇跡の虹は見られなかった。
2万票の差で負けたのである。
しかし、彼女が去ったあと、誰一人として帰らない事務所は、今からでも選挙を始められるくらいのパワーが放たれていた。
彼女は少し休むと話していた。
充電も、家族との交流、子ども達との語りも必要である。
しかし、近いうちに、必ずや天命が降ると思う。
衆議院議員でも、参議院でも、あるいは首長でも、この陣営の熱さは、過去の敗戦では感じたことのないくらいの熱さである。
今回の選挙で、誰が対戦相手かが明確になった。
舟山やすえは、10年に一人の政治家である。
その虎を、野に放ったのである。
ここ3年のうちに、彼女の第二章はスタートするだろう。
物語は始まったばかりである。
そして、自分達は、必ずや虹を見たいと誓ったのである。
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奇跡の虹はでなかった。
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