9月7日(金)、8日(土)、9日(日)の3日間、Bリーグアーリーカップ2018が、今年は宮城県仙台市のゼビオアリーナ仙台で開催された。
昨年は山形県山形市、一昨年は福島県会津若松市にて開催された。
昨年からBリーグのアーリーカップとして開催されたが、それまでは、パスラボ山形ワイヴァンズが創設する前から、「bj東北カップ」として、宮城県、秋田県、青森県、岩手県、福島県と開催地が各県を回り、プロバスケットボールの普及とファンの醸成を何よりも優先してきたそうである。
Bリーグ初年度は、「東北カップ」として、山形も入れてもらい、東北のバスケットの祭典に初参加した。
会津若松市の夜は、大河チェアマンや、各県の代表者との飲み会があり、自分としては初顔合わせのような機会。
秋田の水野社長、仙台の中村社長、福島の宮田社長、岩手の北館社長達との出会いは、その後のプロバスケットボールチームの運営について、多くのことを学ばせてもらった。
そして、昨年からはBリーグが主催となり、全国の数ヶ所で、アーリーカップの名の下に、腕試しのトーナメント大会が開催された。
昨年は、東北カップの順番の最後の開催地が山形となり、Bリーグのアーリーカップの最初の開催地ともなったのである。
そして、今年は仙台市が会場となった。
山形ワイヴァンズのメンバーも、小野寺新ヘッドコーチのもと、新たな戦術で臨んだ。
初日の9月7日(金)の夜7時からの試合。
対戦相手は、青森ワッツ。
なかなか、ヘッドコーチが描いたバスケットボールができなかった。
結果は、山形62点、青森64点で、青森が勝利であった。
山形は第3クォーターまでのリードを、守りきれなかった。
というより、シュートの精度が悪すぎた感じがした。
ウィル・ヘンリーが17点、ブレッド・ビスピンが14点、古橋広樹が11点。
一方で、青森のカレン・ルッソは24点と、群を抜いた活躍だった。
これまでのプレマッチの、茨城ロボッツ戦、仙台89ERS戦と同じように、課題が浮き彫りになった試合であった。
一夜明けて9月8日(土)、この日は全6チームが集まるので、それぞれのチアリーダー達も集合してくれた。
対戦相手は、昨シーズンB2東地区2位の福島ファイヤーボンズ。
山形ワイヴァンズと、福島ファイヤーボンズの両チームのチアリーダーたちが勢揃い。
プレマッチも含めて、課題ばかり残っていたが、この日は、全員がスイッチを入れたように、まさに小野寺ヘッドコーチが描いていた、チームバスケットの真髄が現れた。
ベンチ登録された11人の選手全員が得点するという快挙。
山形が89点、福島が58点と、快勝したのである。
10点以上得点したのが、高松、古橋、河野、伊澤、そしてウィル・ヘンリーである。
シュート決定率は、全体で60%を超えていた。
小野寺ヘッドコーチも、選手達も、フロントも、ファンやブースターも、山形ワイヴァンズが求める姿を共有できたのが、昨日の試合である。
そういう意味では、とても大切な試合であった。
今回のアーリーカップでは、9月6日(木)の早朝に起こった北海道地震の被災地への募金活動を行なっている。
東日本大震災からまだ7年。
人ごととは思えない。
パスラボ山形ワイヴァンズのメンバーも、募金活動を行った。
アーリーカップ東北2018は、今日の9月9日(日)、仙台89ERSが秋田ノーザンハピネッツを、70点 対67点で破り、初の東北チャンピオンに輝いたのである。
今シーズンが始まるまで、残り2週間。
いよいよ、熱い7ヶ月間が始まるのだ!