ムービーオンやまがたでも絶賛上映中の、映画「羊と鋼の森」
2016年の第13回本屋大賞を受賞した小説「羊と鋼の森」
それが映画化され、ピアノの音、森の景色や匂い、心を打つ言葉…。
映画ならではの、五感を刺激する美しい映像を、味のある俳優陣が演じる。
ひたむきな姿に励まされ、そっと背中を押してくれる。
主人公の、調律師を目指す楽器店の新入社員を、山崎賢人さんが演じる。
失敗や悩み、挫折や諦めを繰り返し、一歩ずつ成長していく彼の姿に、多くの若者たちを重ねる。
ダイバーシティメディアグループの社員にも、是非観て欲しいと思った。
一流の調律師…外村に感銘を与え、彼の人生を導いていく憧れの上司・板鳥宗一郎役を、名優三浦友和さんが演じる。
世代も近いせいか、三浦さんの仕草やセリフが、味があり沁みるのである。
彼は、目指す音を答える代わりに、好きな詩を語る。
原民喜さんの「砂漠の花」
明るく静かに澄んで
懐かしい文体、
少しは
甘えているようでありながら
きびしく深いものを
湛えている文体、
夢のように美しいが
現実のようにたしかな文体
この言葉が、彼のその後の人生の指針となっていく。
鈴木亮平さんも、「西郷どん」とは違うが、やはり将来性がある役者なんだなと実感した。
上白石萌音ちゃんは、「舞妓はレディ」の時にお会いして、とても素敵な女優さんになるだろうと思っていたが、やはり姉妹で素晴らしい演技をしていた。
ひたむきな姿に励まされ、そっと背中を押してくれる。
心を癒したい方、穏やかな気持ちになりたい方、部下を育てるのに悩んでいる上司たち。
この映画が、静かに「教えてくれる」映画であることに気がつくはず。
一人でみた方が良い映画かもしれません。
是非、ムービーオンへ。