約16年前から、ずっとお付き合いをさせていただいている、日本テクトホールディングスの増岡厳社長。
今のスマートテレビ同様の、テレビ放送とインターネット通信を共用できる「楽ねっとテレビ」を開発しているメーカーとして、東北のケーブルテレビ局へ、提案に来られたのが最初の出会いだった。
最初に話を聞いた時、まさにこれこそが、放送と通信を融合する、ケーブルテレビのラストワンマイルに最適な端末機器として、自宅にいながらテレビ番組やインターネットをやりながら、物を買ったり、心臓の脈を採ったり血圧を測ったり、様々なことができると、興奮したのを覚えている。
ライブドア事件の前に、堀江貴史社長も含め、この「楽ねっとテレビ」を、ライブドアデパートをコラボさせて全国に展開したら、放送通信やコマースのマジョリティーをシェアできると、堀江社長、増岡社長、そして自分と、未来の扉を開きかけた。
それから、まだ1ヶ月しないうちにライブドア事件が発生し、その構想も終焉したのだ。
しかし、増岡厳社長は、その後も精力的に働き、病院などのベッドサイド端末のシェアは日本一、さらに、産婦人科への産まれた子どものデータから残すための、ベッドサイドノートパソコンを導入し出した。
その会社はクックパッドに売却した。
次は高齢化社会を問題視し、認知症テストなどの高齢化社会へ向けた社会システムの構築など、医療分野での展開が素晴らしい。
一方で、自分が主宰する、YMF山形国際ムービーフェスティバルや、パスラボ山形ワイヴァンズや、東北ケーブルテレビネットワークなどにも力を貸してもらっている。
彼は、山形には20年近く100回以上来ているのに、老舗料亭の亀松閣に「なかなか連れてきてもらえなかった!一昨年にやっと連れてきてもらった!」と、いつも女将に話す。
それだけ、この亀松閣が気に入っており、先代の笹原智美社長が作ってくれる料理をこよなく愛した。
とても美味しく感動したのである。
この日もそうであった。
彼は、老舗料亭でも、マジな打ち合わせをする。
以前は、明け方近くまで、2人でファミレスでコーヒーを飲みながら真剣な打ち合わせをした。
それは、なんと、漁師なのだ!
前回は、自分にブリを一本送ってきた。
まだ、マグロやカツオやタイは送って来ないが、いつか持ってきてくれるだろう…(笑)
タイトル通り「煩悩をリセットする」とか。
恐るべき男なのである。
そんなことを、語りあった夜となった。
彼のエネルギーの源は、新しいことに関する興味と、欲求を社会欲に変え、実現したいと思うことだと感じている。
自分との相性がピッタリなのも、進化と実現力、そして縁と情けを持っている人物であることだと思っている。
今月末、彼の親友の大西社長と、山形にやってくる。
増岡社長の最も食べたい料理を食べに行く予定である。