正直言うと、今回平昌冬季五輪・ピョンチャンオリンピックは、開幕前はあまり期待感がなかった。
というか、綺麗ごとを言うつもりは無いが、あまりに露骨な政治利用に、少々ウンザリしていた。
スポーツ界は、エンターテイメント。
莫大な放送料や、企業スポンサー料、さらにはスポーツ関係メーカーによる支援などを考えると、天文学的なビジネスの額になる。
プロスポーツの野球、サッカー、ボクシング、テニス、ゴルフ、バスケットなど、当然、経済収益で成り立っているのは、当たり前のことである。
ましてや、オリンピックは、そのスポーツビジネスの頂点にある。
しかし、ピジネスだけならまだ分かるが、今回は、北朝鮮のあからさまな外交攻勢と、韓国の大統領を始めとする、迎合にも似た態度が、スポーツへの興味やオリンピックへの期待度を、急速にしぼませたのは言うまでも無い。
しかしどうだろう。
オリンピックの試合が進むにつれ、日本人の活躍は目まぐるしく、終わってみれば冬季五輪最多になる13のメダル獲得となったのである。
金メダル4、銀メダル5、銅メダル4となった。
特に、最後の金メダルの高木姉妹の姉である、高木菜那のマススタートでの金メダルは見事であった。
最初から、集団でスタートするが、単純にリンクを16周回って1位の人が金メダルという、最も明快な競技である。
そんな中、ラスト一周で、小兵である高木菜那選手はインをついて抜け出し、そのままフィニッシュ!
とても興奮をした!
最後は、高木菜那選手が、勝つべきして勝ったと思った。
応援も、妹の高木美帆の応援も素晴らしかった。
そして、初めての銅メダル取ったのは、カーリング女子である。
日本は、1位のスウェーデンからも、2位の韓国からも、予選リーグでは勝っている。
逆にイギリスからは負けている。
つまり、チカラは紙一重であるのだ。
そんな、ギリギリの試合を戦い抜き、勝ち倒すだけのメンタルもフィジカルも、今の日本選手には存在している。
特に女子選手の活躍は見事であった。
間違いなく、歴史を塗り替える功績を果たす。
そして、次の夏の東京オリンピックや、冬の北京オリンピックでは、大活躍を期待したい!
いつしか、北朝鮮や韓国の話は、あまり関心がなくなった。
改めて、大切なのは、命がけのスポーツそのものである…そう感じたピョンヤンオリンピックであった。