「とにかく、子どもらしく」
7歳のメアリーが小学校に登校する日、男手ひとつで彼女を育てた叔父のフランクは、そう言って送り出した。
メアリーは、生まれつきの数学の天才。
彼女の才能に気がつく小学校の先生が、インターネットで彼女に関する記事を見つける。
「著名な数学者ダイアン・アドラーが自殺。」
その娘こそ、メアリーであることに気がつくのである。
しかし、フランクは頑なにそれを拒むのである。
その理由は、姉の亡くなったダイアンが、メアリーには普通の生活をし、特別扱いをしないで欲しいとの遺志を守るからである。
姉のダイアンもギフテッド。
ダイアンとフランクの母親は、ダイアンを小さな頃から子どもたちとは遊ばせす、大人たちの研究者と共に、管理下の中での人生を送らせたのである。
メアリーを見つけた祖母イブリンは、亡くなった母親ダイアンと同じように、彼女を連れ去り研究づけにしようとしていた。
親権を争う裁判や、里親の登場で、祖母イブリンは、フランクからメアリーを取り上げていく。
天才が天才ゆえの証明をさせることが、幼いメアリーの幸せだとする祖母イブリン。
しかし、メアリーは、自分を愛情を持って育ててくれたフランクを選んだのである。
一時は、自分の母親であるイブリンに姪のメアリーを預けることが、メアリーの幸せだと思ったフランクであるが、「メアリーがこんなに素敵で賢く優しい子なら…やっぱり自分の育て方は間違っていなかった!」と確信するフランク。
7歳のメアリーが望んだものは、才能ではなく、愛情であったのだ。
痛快で、涙の映画である「ギフテッド」
ムービーオンでは、来週の16日の金曜日までの上映。
今は、ムービーオンでしか観られない、感動の映画。
是非、ご覧いただきたい。