昨年、パスラボ山形ワイヴァンズのエグゼクティブ・コーチにジョセフ・クックを招聘した。
また、ヘッドコーチには、アメリカ生まれの小関ライアン雄大が就いた。
その時、何度か今シーズンのチーム編成や戦略などについて話し合った。
当然、通訳の門間から入ってもらい、打ち合わせを重ねるのだが、微妙なニュアンスや、センシティブな言葉が、どうしても沁み通らないと感じたのである。
通訳の門間が悪いわけではなく、これは直接話しができないと、「何となく伝わる」とか「本筋は伝わる」以上にはならないと思ったのだ。
心からの一体感は持てない気がしてならなかった。
日本人同士でも、なかなか同じ気持ちを持てる一体感は作れない。
でも、こちらから近づいて行かなければ、この余白は埋まらないと感じたのである。
16回目のレッスンが終わった。
なかなかの劣等生で、予習復習も完璧ではなく、車での移動中や、ティーチャーがくる前の1時間くらいしか勉強できない。
しかし、今まで使っていない脳を使うことで、何かが少し変わったような気がする。
外国人選手も、ビリー・マクシェパード、ウィル・クリークモア。
1番最初のディナーミーティングの時に、これまでの3シーズンも、外国人選手とはとても良い関係だったが、言葉の壁は超えられなかったな…と、振り返っている自分がいた。
英会話を学びたいと思った動機は、まさに彼らとのコミュニケーションを取りたいからなのである。
そして、そこで自分が話したい言葉や、伝えたい言葉を、英語に置き換えて教えてくれる。
人間としても、グローバリズムとダイバーシティを兼ね備えた、リスペクトできる女性なのだ。
出会えたことに感謝である。
ひと月に平均3回程度のレッスンであるが、いつかは、ティーチャーとも、ジョーやビリーやウィルとも、直接話せるようになりたいと思っている。
その為には、まずは予習と復習…だなっ!