CIAと麻薬王を手玉に取り、ホワイトハウスに雇われた、天才的な悪い男・バリー・シール。
その嘘のような衝撃の実話を映画化した、クライム・エンターテイメント。
ハリウッドのカリスマであるトム・クルーズが熱望した映画。
1970年代から1980年代にかけて、大空を飛び回った実在の天才パイロットがバリー・シールである。
アメリカ大陸を股にかけて武器と麻薬の密輸ビジネスを繰り広げた。
ほんの数年間の間で、莫大な富を築き上げた、奇想天外なぶっ飛んだ男の痛快作である。
様々な捜査組織や、麻薬組織、ホワイトハウスなど、すべてが敵であり、すべてが雇い主。
そんな人物が、実在していたアメリカの凄さを感じた。
捕まっては、また密売に手を出す。
その繰り返し。
その破天荒な生き方は、何故か観客を虜にする。
飛行シーンは、トム・クルーズらしく、すべて実写である。
「ミッション・インポッシブル」の緻密でクレバーな、戦略的なトム・クルーズとは正反対の役であるバリー・シール。
「あるがまま」で自由である。
この違いが面白い。
また、1980年代だからこその映画でもある。
その時、自分がちょうど20歳。
とにかく、夢やロマンや可能性が広がっていることが実感できた。
是非、この映画を見て、あの頃の熱い思いを蘇らせて欲しい!