昨日の10月28日(土)の午後2時過ぎ、東海大学山形高校の岡田恵子副校長からメールが入った。
「男女共に、駅伝優勝しました!」
テレビが見られない環境にいたので、その突然の吉報はとても嬉しく、お祝いのメッセージを送った。
全てを出し切り、感極まっている1区の岸汐理の表情に、熱いものが込み上げて来た。
昨年の雪辱を果たすことの険しさを、克服したアンカーの佐藤海斗の1位を示しながらゴールする瞬間に涙した。
選手たちの頑張りはもちろん、陸上部の生徒たち、監督や顧問の先生方、OBやOGの先輩方、保護者会の皆さん、その他にも多くの方々から支えていただいたからこそ、成し遂げられた奇跡的な快挙である。
素晴らしい!
山形県には、超強豪の城北高校が君臨していた。
正直、どれだけ食らいつけるか…そう思っていたが、彼女らは大方の予想を覆し、初優勝を彼女ら自らの手で掴み取ったのである。
理事長と教諭という関係とは、また少し違う同世代の空気がある。
「頑張れよ!」「勝ったら理事長の乗ってる車を譲ってくれ!」「都大路で入賞したらボーナスだな!」などと、数年前に軽口を叩き合ったこともあった。
男子チームは、2秒差の劇的な勝負に勝ち、昨年の雪辱を果たし、15回目という素晴らしい記録を積み上げた。
新校舎を建設するにあたり、私学の多様性の泉から湧き出る、それぞれの可能性を開花させることを提唱している。
全員がエリートである必要はない。
様々な分野のエキスパートであってほしい。
それぞれが、自分らしい花を咲かせる。
それを周囲は理解し支える。
そんな場所でありたい。
発展途上で、高校時代には結果を出せなくてもいい。
でも、未来のシアワセのギフトだけは、しっかり持って卒業してもらいたい。
そう、心から思うのである。
今回の全国高校駅伝競争大会、男女ダブル優勝は快挙であるが、その日々の積み重ねや努力が、多くの関係者の瞼に刻まれただろう。
その未来へのギフトを胸に、都大路では、自分らしく羽ばたいてほしいと、願わずにはいられない。