10月21日(土)、映画「ナラタージュ」のキャンペーンの為、ムービーオンやまがたに、行定勲監督、アスミックエース映画宣伝室の平下敦子さん、東宝映画営業部の山木くんの3人が来場してくださった。
当初は、坂口健太郎さんも来てくださる予定で進んでいたが、今や人気絶頂であり、残念ながらスケジュール的に無理となった。
しかし、十分に盛り上がったキャンペーンだったし、故人的には、行定監督との間で、近況の報告や、久しぶりにゆっくりとした時間を共有できたので、とても良かった。
関係者の皆さんに感謝申し上げたい。
そもそも、行定勲監督は、ムービーオンの取締役である。
だから、自分達は、いつも行定監督の作品を、心から応援しているのである。
今回も、ムービーオンやまがたの正面入り口に、約20社の取引会社から、映画「ナラタージュ」の上映応援広告を出していただく。
ポスターケースは、全て「ナラタージュ」がジャックする。
さらに、ホワイエには、スタッフが作った、「ナラタージュ」のコーナーがある。
何より面白かったのは、行定勲監督の舞台挨拶。
いつもながらの、素晴らしいトークである。
お客様からの質問も、この映画のとても大切な表現の手法の部分だったので、監督自身もとても驚いていたし、そこを質問してくる山形県の映画文化の高さを絶賛していた。
せっかく、そこに作家である映画監督がいるのだから、言えるなら、勇気を振り絞って、直接聞くのは、理にかなっている。
昨年のYMF山形国際ムービーフェスティバル以来の山形入りなのに、すっかりホーム感で行定ワールドを広げる監督。
流石である。
来月のYMF山形国際ムービーフェスティバルでは、行定監督が熊本地震復興の為に作った、「うつくしい人」と「うつくしい人…サバ」を上映するし、高良健吾くんが来場予定であふ。
「ナラタージュ」とは、「ナレーション」と「モンタージュ」の合体語。
映画の手法では、「回想」である。
回想とは、普通は「自分史」であり、自分が振り返る。
しかし、それは、全て真実か?と言えば、必ずしもそうでもない。
それほど、人間の記憶はあてにならないのかもしれない。
記憶や自分史には、自分が体験した、「体験したリアル自分史」と、その時は誰々はこう思ったはずであるという「イメージ的想像的な自分史」とが混在してあるのである。
せっかく山形に来たのだからと、自分達のバスケットボールチーム「パスラボ山形ワイヴァンズ」の試合を、見て欲しかったのである。
当然、ハーフタイムでは、行定監督が「ナラタージュ」のことを話してくださる。
ワイヴァンズがこの試合勝ったら、みんな映画「ナラタージュ」を見に来て欲しいと話し、共感をもらったのであふ。
夕食は、監督の好物である、山形牛のすき焼きを食べる。
その後、二次会は、パセオとフェイスに伺って映画談義。
午前1時は過ぎたのである。
恋人からもらった靴を履く意味、それを脱いで歩き出す意味。
雨のシーンの繋がりなど、流石に行定マジックが満載である。
まだ、観ていない方には、是非、観て欲しいのである。