9月2日(土)、山形グランドホテルにて、野々村政昭氏の旭日双光章受章を祝う会が開催された。
山形グランドホテルは、来場者で溢れたが、とても和やかでフレンドリーな祝賀会となった。
野々村さんの人柄もあるが、同級生の立場で発起人となった、山形商工会議所会頭の清野伸昭氏や、現在の山形県料理飲食業生活衛生同業組合理事長の新関芳則氏、国際ロータリーの直前ガバナーの長谷川憲治氏、山形ロータリークラブ会長の五十嵐慶三氏、「のの村」カッパ会会長の尾原儀助氏たちの優しさや心からの祝意を、来場者が感じ取っていたのかもしれない。
その演奏をしているところに座り込んで話していたのが、「亀松閣」の史恵女将と、萬松寺の平清水公宣住職。
野々村正昭氏と、奥様の圭子さん。
野々村さんも立派な方であるが、奥様は老舗料亭「のの村」を切り盛りされた素晴らしい方である。
野々村氏は、平成19年から9年間にわたり、山形県料理飲食業生活衛生同業組合理事長をされ、山形県の料理界や食文化の発展に寄与された。
その他にも、山形青年会議所理事長、山形県PTA連合会長、山形ロータリークラブ会長、国際ロータリー第2800地区ガバナー、山形県生活衛生指導センター理事長など、多くの公職を歴任された。
平成7年には文部科学大臣表彰、平成16年には厚生労働大臣表彰を受けられた。
また、平成6年4月には、やまがた舞子を育成し活動する為の、山形伝統芸能振興株式会社を設立し、専務取締役として、実質的な運営をされる。
紅の会の舞子は、今年で11期生が誕生する。
一期生の菊弥は、今では芸妓連の中核的存在である。
花柳界を育成し、料亭文化と交わり、新たな山形らしい「芸と食」の道を開いたのである。
山形県生活衛生同業組合に所属する、旅館組合、麺類組合、寿司組合、理容組合、美容組合、興行組合、食肉組合、社交業組合、クリーニング組合の、各理事長の面々。
隣のテーブルは、料理飲食業生活衛生同業組合のメンバーであった。
山形グランドホテルは、来場者で溢れたが、とても和やかでフレンドリーな祝賀会となった。
やはり、やまがた舞子の「紅の会」の、井戸を掘ってくださったのは野々村正昭氏である。
舞子さんは、総上げであった。
奥様の圭子さんを労う、トヨタカローラの鈴木肇子社長と、高島電機の井上弓子会長。
自分の母親も、先日、当時のPTAの仲間たちで、奥様桂子さんの激励会をし、仙台市に遊びに行ってきたそうである。
現役女将の間は、旅行や県外には出られなかったと母親に言っていたらしい。
今度は、きっと野々村さんと出かけられるだろう。
ピアノとヴァイオリンの音色が、会場を盛り上げる。
話を聞いてみると、とても素敵な心に染みる話を千歳山の平清水公宣住職が話されていた。
今年亡くなられた「亀松閣」のご主人笹原智美様に触れ、公宣さんが話す。
「雪月花の時、最も君を想う」
雪の風景を見ている時、月を見ている時、桜の花が咲いている時、そんな時に中国の諺では、最も大切な人を想うのだと言うのだ。
納得した。
今年の冬、「亀松閣」の前の雪の中で、公宣御住職が念仏を唱えてくださるとのこと。
素晴らしい話をお聞きできた。
料理飲食業組合で、野々村さんが理事長で、笹原智美さんが専務理事の時があったのを思い出した。
そんな時だから、こんな素敵な話が出たんだなと思った。
山形の老舗料亭の六曜会。
山形の食文化や花柳界を支えて、未来に繋いでいく。
その礎に、野々村正昭氏が貢献したことは、紛れも無い事実である。
心から祝意を申し上げたい。