今年から、Bリーグの試合では、B1でしか洋楽は使用できず、B2では使用禁止になる。
また、邦楽を使う場合は、ソニーミュージックに登録している1万数千曲から、200曲までは無料で使えるとのこと。
なるほど、だからソニーミュージックがBリーグのオフィシャルスポンサーなのか…と、理解し、納得をした。
いや、納得したはずだった。
ところが、それはある意味まるで違っていて、ソニーミュージックの中の、EMIに登録している曲のみから選ぶと、無料とのことと知った。
音楽担当や、チアリーダーの先生方に選んでもらったら、「聞いたことのない曲」「コンピューターで製作している打ち込みをしている曲」など、そもそも、価格がつけられない、使用や販売が難しい曲の山だったことが分かり、少々、普及を目指す自分達としては、面食らったのである。
結局、一曲、二曲をそれ以外のレーベルやレコード会社の楽曲を使えば、当然ジャスラックへの支払いが出るとのことで、各チームとも数十万円は、費用負担はあるだろう。
前回、日本ケーブルテレビ連盟とジャスラックやシャスマットなどとの、数年に渡る交渉を思い出した。
であれば、最初っから、ソニーミュージックは、何の為にリーグをバックアップしているのだろうか?…はなはだ疑問なのである。
ジャスラックはキャパシティーに対する掛け算で費用を捻出する。
集客数ではないと記憶している。
8000人や10000人の席を持つ会場は、それだけで、その数に著作権料がかかるのだ。
普及期には、考えられないやり方である。
ワイヴァンズの現場スタッフと、フロントスタッフ、そしてチアリーダーの代表と打ち合わせをして、今年の山形ワイヴァンズは、無料のソニーミュージックのEMIにこだわらず、会場が盛り上がる曲を、お金がかかっても使うこととした。
しかし、洋楽もB1だけというのは、おかしい話であるが…。
まずは、夕食をとりながらの打ち合わせ。
七日町の「天國」にて、天ぷら定食を食べる。
メンバーは、自分の他、佐藤GM、武田部長、斉藤部長の4人のフロント側と、チアリーダー側からは、長谷川先生、ヒカルキャプテン、土屋チア担当の7人である。
長谷川先生やヒカル達からは、経費削減の為、EMIの中から使用楽曲を見つけようとしたが、「会場が盛り上がる曲はほとんどない」「音楽プロデューサー達も、今普及期のBリーグの使う曲ではない!」とのアドバイスを頂く。
同時に、すべてのワイヴァンズが使用する楽曲を聴きたくなり、みんなでカラオケボックスに行く。
カラオケやスマホから、50曲くらいをピックアップし、みんなで検討をしたのである。
いつの間にか、武田部長も踊っていた。
やはり、会場が盛り上がる曲を使用すること。
これが一番であると、心から思ったのである。