もう17年目になるだろうか…。
当時、山形市立第八小学校の佐藤圭司校長、故長谷川泰昭教頭、冨樫千恵子業務主任、山本正博副教務主任、北野恵美子庶務主任を囲む懇親会をやろうと、PTA会長や三役のメンバーが集まったのである。
逸見、黒田、池野、南、栗原、山口、大風、金子と自分の9人。
佐藤圭司校長が、第八小学校を退職なさる時だったと記憶している。
しかし、あまりに盛り上がり、毎年開催することになり、会の名称を、第八小学校に因んで、「88の会」としたのである。
開催日は、8月8日で、場所は寿司源。
今年も、8月8日の夜、寿司源にみんなが集まる。
この17年の間に、佐藤圭司校長は、70歳でこの会を「ありがとう。もう十分にお付き合いさせてもらった。」と、卒業された。
残念ながら、長谷川教頭は校長になられ、病に倒れ帰らぬ人となった。
南さんも引っ越しされて、この会には初回だけの参加であった。
それぞれの17年の物語が、それぞれにあるのだ。
しかし、こうして、顔を合わせれば、すぐにタイムスリップ。
とてもリラックスした会となる。
ホヤや刺身や岩ガキ。
さすが寿司屋で活きが良い!
それぞれの近況報告。
冨樫先生と北野先生は、サッパリ変わらない。
相変わらずの七福神コンビ。
幸せや喜びを呼ぶ方々である。
連合の副会長だった黒田さん、今は町内の為に、市井の人として、町内会などで社会を正しく導いている。
大風氏は、大社長への階段を登っており、苦あり楽あり、しっかり進まれている。
逸見氏は、剣道の国体大将として山形県で優勝し
愛媛国体へ行くとのこと。
みんなで乾杯をした。
逸見氏は、山形市立第1中学校の剣道部で、自分の一学年後輩。
親父同士が同級生で、幼なじみである。
しかし、今や彼は達人。
彼に聞いた。
「あの頃と今の剣道は違う?」
「同じだっす!」
「どっか違うべ?」
「しいて言うなら、あの頃はコテを探してコテを打っていた。面を打とうとして打っていた。
でも、今は、コテからやって来るんです。面から打ってくれとやって来るんです。」とのこと。
よーく話を聞いてみると、昔は100の機会のうちの1つの機会を探して打っていっていたが、今は、1つの機会がやってきて、それを打つとのこと。
さすがに剣道7段であり、56歳以上で、山形県チャンピオンになっただけのことはある、意味深い話であった。
「竹刀は、止まって見えないか?」と聞いたら、それは止まらないそうだ。
しかし、彼の師匠は、止まって見えるそうだ。
やはり、達人ならではの技である。
そんな刺激的な話を、それぞれが受けながら、88の会の夜は深けていくのである。