細谷知行氏の、1期4年にわたる山形県副知事の重責を全うされ、この3月に御退任することに対し、敬意と慰労を兼ね、先日、親しい方々と四山楼にて、送別慰労会を行なった。
四山楼さんからも、吉村美栄子知事と、細谷副知事への花束が送られた。
様々なタイプの副知事がいらっしゃるだろうが、細谷副知事は、泰然自若で、知事の「あったかい県政」という政治信条を理解され、しっかり吉村県政を支えられて来られた方である。
泰然自若の反対の言葉は、周章狼狽、戦々恐々、右往左往である。
山形県の要の石となり、私心を棄てて美栄子知事の盾になられたように思う。
日本酒を飲みながら、みんなで色々な話をする。
寒鱈のお吸い物や美味しい料理を食べ、穏やかな時間を過ごしたのだ。
あっという間の、4年間。
されど、たいへんな4年間であった。
思い出話しに花が咲く。
この日の四山楼の料理は、フグの鉄刺。
歯ごたえがあり、とても美味しい。
床の間に飾ってあった掛け軸。
若女将の京子さんが、四山楼へ嫁いできた時、仲人さんの千歳栄氏より、いただいた品だという。
梅早春に開く…まだまだ寒い早春に、負けないで梅の花は凛として咲いている。
若女将となって、四山楼を背負っていく彼女には、とてもありがたかった言葉だったと言う。
今回の知事選の無投票で学んだこと。
内固まれば外なり、外固まれば内なる。
やはり、基本は、知事と副知事の絆や信頼の強さが、最も県政を安定させたと思ったのである。
山形牛のステーキと、春野菜の天ぷら。
春の香りを届けてくれる。
帰り際に、知事と若女将が立ち止まった四山楼の玄関フロアに飾られていた花。
ヤドリギ(宿り木)である。
花言葉は「困難に打ち克つ」「克服」「忍耐」
また、黄金の実の種子を、鳥や風が運んでくれて、次の時代へも繋がって行くと言われている。
梅の花も、ヤドリギも、困難を耐えるからこそ、次の時代へ繋がって行く。
そんな、慰労会となったのである。