3月20日(日)、彼らは自らの手で、自らの未来を掴んだ。
パスラボ山形ワイヴァンズの、今シーズン最終戦の相手は、昨日、1点差で敗れた八王子トレインズ。
みんな、昨日の悪夢から、まだ抜け出せていない感じ…少なくとも、自分は少々引きずっていたような気がする。
しかし、会場に入った瞬間、そんなことを考える間もないほど、ブースターやファンの多さと熱気に包まれ、心の奥底から
チカラが沸き起こってきたのである。
金澤ヘッドコーチへ、「あとは、任せますから…悔いなく全力で!」と、握手を交わす。
ANTHEMに祈りと勝利を誓う。
選手の円陣を初めて見た。
それだけに、この試合への意気込みを感じる。
会場は、「その時」を見るために、約2300人の入場者であり、盛り上がっていく。
昨日は、あんなに撃てなかったシュート。
今日は、ほとんどの選手が、撃っていった。
村上、ユウジ、ケントなど、スリーポイントシュートが、実に有効に決まり出す。
当然、インサイドが手薄になり、マグナム・ロールなどが、入りやすくなる。
いつものワイヴァンズに戻った!
みんな、自分の不安や恐怖心から潰されず、『プレッシャーを楽しみながら結果を出す」というプロ意識が、ここに来て、会場の皆さんに、間違いなく熱く伝わったのである。
そして、試合終了。
79対64で、パスラボ山形ワイヴァンズが、八王子トレインズに快勝したのである。
金澤ヘッドコーチからは、ここまで支えてくださった方々への感謝と、プレーオフで必ずチャンピオンシップを取ってくる意気込みを語っていた。
自分からは、キャプテンの加納や副キャプテンの石川が怪我で戦線離脱したこと、無免許で不祥事を起こし選手が辞めたこと、ダンが帰国したこと、最期はマグナム・ロールが体調不良ナドナドを話し、選手達の心が折れなかったことを話す。
そして、しばらくぶりのユニホーム姿の加納誠也。
感極まって、立ち往生。
しかし、ずっとベンチから大声を出し、選手達を見守っていてくれたのが、加納誠也であった。
最期に、会場の皆さんと一緒に、『1、2、3、チーム』と、掛け声を書ける。
そして、プレーオフでの最高の試合を約束する。
『DREAM ,OVER THE DREAM』…夢の先には、まだ、夢の続きが待っている。
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DREAM ,OVER THE DREAM(ドリーム,オーバー,ザ,ドリーム)
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