ロン・ハワードは、1973年のジョージ・ルーカス監督作品『アメリカン・グラフィティ』に、役者として出演。
とても印象に残っている。
その後、『コクーン』『バックドラフト』『アポロ13号』『ビューティフル・マインド』『ダ・ヴィンチ・コード』など、様々なジャンルへの興味深い取り組みは、注視するにたる存在である。
そして今回の『白鯨との闘い』は、これまでのハワード作品を、すべて刷新してしまうような、有無を言わせぬ力強さ、荒々しさに満ちている。
ハワードが大切にしてきた「家族の大切さ」は、この作品の随所に描かれているが、それ以上に、人間が持つ根源的な生命力とその暗闇にまで掴もうとしているのだ。
1851年、ハーマン・メルヴィルが書いた長編小説「白鯨」
この映画は、そのメルヴィルが、本を書くための取材から始まる。
名著「白鯨」に隠されてきた真実を描いた『白鯨との闘い』の映画化である。
逃げる術のない大海原を舞台に、見たこともない巨大な相手との息もつけない闘いが、恐るべき臨場感と迫力で描かれている。
白鯨との死闘を繰り広げ、生還した男達と死んでいった男達の壮絶な姿を描き切った、渾身の対策である。
3Dの映像は、さらにインパクトがある。
是非、ムービーオンで、非日常を体感してほしい。
↧
ロン・ハワード監督作品『白鯨との闘い』
↧