やっぱり、『HERO』は、『HERO』だな…そう思った。
今回、久利生検事(木村拓哉)たちの目の前に立ちふさがるのは…絶対に侵してはならない領域『大使館』
しかし、どんな小さな正義であっても、それを護る為に、諦めずに挑むのである。
テレビドラマであっても、映画であっても、やはり『HERO』は『HERO』であるのだ。
北川景子演じる事務官の麻木千佳。
久利生検事の元事務官で、今は検事となった、松たか子演じる雨宮舞子。
この二人の出会いや、会話が、魅力のひとつになっている。
雨宮の吐く、言葉は、全て愛に満ちている。
そして今回は、外務省官僚を、佐藤浩市が演じているが、その存在感はさすがである。
『あるよ!』と答えるマスターの店に、みんなが集まる。
そもそも、『HERO』は、2001年に、中卒、茶髪、ジーパンという型破りの『常に被害者のために』を信条とする検事・久利生公平が着任した時から、物語が始まる(シーズン1)。
2006年のスペシャルでは、シーズン1の最終回で、沖縄、北海道と異動し、山口県虹ヶ浦支部へ着任した時の物語。
2007年の映画、2014年のドラマシーズン2。
そして、今回の2015の映画『HERO』
どの場面でも、やはり久利生は変わらぬ久利生であり、信念の人なのだ。
二人の女性も、いいチームである。
以前も書いたが、検事のバッチは、『秋霜烈日』の意味がある。
人が人を裁く…だから、自分を厳しくしておかなければならないという戒め。
秋に霜が降りる朝のように過酷な寒さや、夏の倒れそうな太陽の日射しと同じくらい、自分に厳しくあれ!というもの。
話は変わるが、『あるよ!』のマスターを演じている田中要次さんが、YMF山形国際ムービーフェスティバルのワークショップに来てくれた時、いろんな話をした。
考えてみると、北川景子さん、佐藤浩市さん、宇梶剛士さん、そして田中要次さん。
出演者の中に、4人もお会いした方々がいる。
だからなのか、思い入れも強い。
是非、映画『HERO』を観て、清々しい夏を過ごして欲しい!
↧
映画『HERO』
↧