佐野元春や矢沢永吉が好きだった。
サザンの歌詞も鳥肌がたった。
そんな二十歳を過ぎた頃…『地球は俺たちの為に回っているんだぜ!』
そんなことを、みんなに言っていた記憶がある。
湘南の海で光を浴び、新宿や六本木では始発まで夜の街で遊び、渋谷の文化屋雑貨や新宿の丸井で流行りの服やファッションバッグを買っていた。
一方で、鹿野道彦、麻生太郎、船田元の自民党青年局の先生方の事務所で勉強会をしたり、永田町の国会議員の先生方のパーティーへアルバイトで呼ばれたり…。
1日24時間では、足りないと、思っていた(これは今も同様だが…)。
その頃、いつも空を見上げていた。
『いつか…きっと、大きな仕事ができる人間になる!』
『自分達が日本を救うんだ』
そんな、途方もない夢と希望が溢れていた時だった。
若き日の赤面の思い出。
時間に限界などはなく、永遠にそんな時間が続くと思っていたのだ。
歳を重ねるにつれ、『いつか…』という未来が広がる考えが薄れ、『今!』という現実的な考え方が、責任ある考え方になることを知っていく。
『いつか…』の感覚が、二十歳頃と今とでは全然違うのだ。
今は、『いつか…』とは逃げやごまかしに過ぎず、『今!ここで!』が引き受ける覚悟になる。
自然界の生命に限りがあるように、自分達にも限りがあるのだろう…。
だから『今!』を、『この一瞬!』を、大切にしたい。
今日、ふと空を見上げてた。
あの頃を思い出した。
『いつか…。』と言える頃が、とても懐かしいと感じたのである。
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いつか…。
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